数字で見るドイツ

パン大国

パン大国

ドイツは世界一パンの種類が多い国年間で6500万トンものパンが焼かれていて、西ヨーロッパでは1位となっています。
ひとりあたりの年間消費量は83.4kg。ヨーロッパの平均年間消費量である66kgを大きく上回っています。

パンの種類

パンは、基本型が300種類小型パンや菓子パンを入れると、1,200種類もの種類があります。

Emma
Emma
そこから派生したさまざまな種類を入れると、なんと2,000から3,000種類もあります。

日本やフランスでは、白パンが主流ですが、ドイツではライ麦や古代麦をベースに、ひまわりやゴマ、ケシの実などの種を使ったパンが豊富。ミネラルやビタミンを多く含んでいるパンの種類が多いドイツでは、パンは健康の源と考えている人も多いです。日本人のなかには、ドイツパンは酸っぱくて硬いという印象を抱く人もいるようですが、それはもったいない!
バターをたっぷり塗って、チーズやハム、ジャムと合わせて食べれば、噛むごとに味わい深いドイツパンが楽しめます。ぜひ一度は味わってみてください。

Emma
Emma
ドイツパンについて詳しく知りたい方には、ドイツ食品普及協会代表の森本智子さん作の『ドイツパン大全』がおすすめ。ドイツパンの種類はもちろん、特色、文化、地域ごとの特徴など含め、ドイツのパンのことをあらゆる観点から知ることができる、秀逸な本です。

ビール大国

ビール大国

ドイツは言わずと知れたビール大国。醸造するビールの種類は、およそ5,000種類にものぼります。
ビールの醸造所である「Brauer(ブラウアー)」は、1,274もあります(2004年時点)

ドイツのビール年間消費量は、841.2万リットル
これは、中国、アメリカ、ブラジルについで世界第4位となります。ドイツは、消費量も世界でトップクラスのビール大国なんですね。
驚くことに、ビールが水より安価なことも。スーパーで0.5リットルの瓶ビールは、1本65セント(約78円)前後で購入ができます
というのも、日本では0.5リットルあたり約111円のビール税がかかるのに対し、ドイツのビール税は、0.5リットルあたり4.3(約5.2円)セントなんです

Baum
Baum
日本はドイツの17倍もの課税がかかるんですね!
Emma
Emma
手に入れやすい価格というのも、ドイツで日常的にビールが飲まれる理由でもありますね。

ドイツでは国民がビールを安価に飲めるということが重要視されてきました。1844年には「ビール革命」によって値上げ反対運動が起き、市民と王の下で働いていた兵士たちもビールの値上げに反対し、価格の上昇を抑えた歴史があるほど。
そのくらいドイツ人にとってのビールは、生活に密着した飲み物なのです。

ちなみにドイツでは、16歳になるとビールが解禁。飲み方を両親から教わり、外で過度によっぱらわない限度を知りながらアルコールを飲む練習をします
ドイツでは公の場で酔っ払って人に迷惑をかけるということはマナー違反!若いうちからマナーが守れるよう飲み方を両親から教わります。特に女性の場合、飲みすぎてしまうことによる被害なども考え、飲む量の限度を知って飲むことはとても大切。

Emma
Emma
実際ドイツでは、公の場でアルコールに酔っ払って大声を出したり暴れたりしている人は、ほどんど見かけません。
Baum
Baum
昨今は、日本でも若い人が急性アルコール中毒による被害を受けることがあるんだよね・・・
ドイツのように、若いうちに飲み方の練習をしてから、公の場でお酒を飲むといった習慣があればより安全だね。

ワイン大国

ワイン大国

ワインといえばフランスが真っ先に浮かぶ方が多いでしょうか。確かに、フランス産のワインは有名なものが多く、世界でもっとも高額なワインは、ロマネ・コンティという赤ワインです。
しかし、ドイツも負けていません。ドイツを代表する生産者Egon Mueller(エゴン・ミュラー)がつくる白ワイン、「シャルツホーフベルガー・リースリング トロッケン ベーレン アウスレーゼ」の2003年ヴィンテージは、2015年に開催されたオークションでおよそ163万円で落札された超高額ワイン。ロマネコンティに次いで堂々の世界2位にランクインしました。

生産量自体は、830万ヘクトリットルで世界第10位。質に関してもドイツワインのレベルは高く、中でも品質が高い「クヴァリテーツワイン」と「プレディカーツワイン」の生産量は、合計およそ809万ヘクトリットルと、総生産量の約96%を占めています
ほとんどのドイツワインは、各指定生産地域の特色が生かされた、原産地呼称保護ワイン。その中でも有名なのが、「Riesling(リースリング)」と「Spaetbrugunder(シュペートブルグンダー)」。両者はドイツワインの白品種、赤品種のうち、それぞれ最も多く栽培されています。

リースリングの栽培面積は、ドイツが世界第1位(約2万3293ha)で、世界全体のリースリング栽培面積の46.7%を占めており、2位の米国(4852ha)を大きく引き離しています。
リースリングの品質とワインの多彩さの点で、他国がドイツを上回ることは非常に難しいくらい、ドイツが圧倒的に世界へアピールできるワインなのです。

次に、シュペートブルグンダーのドイツにおける栽培面積は1万1775ha。1位のフランス(2万9738ha)、2位の米国(1万6776ha)に次いで世界第3位。近年のドイツのシュペートブルグンダーの品質の向上は目覚ましく、ブルゴーニュの造り手との情報交換も盛んになっており、多くの醸造所がジャーマン・スタイルとブルゴーニュ・スタイルの両タイプのシュペートブルグンダーを醸造。ドイツのクローンのほかに、ブルゴーニュのクローンを栽培している醸造家も増えているんですね。

Baum
Baum
ドイツワインって甘いイメージがあるんだよね。
Emma
Emma
いいえ、実は最近はそうでもないんですよ!

日本人にドイツのワインの印象を聞くと、「ドイツワインは甘いでしょう」と敬遠されることも。
実は現在のドイツワインは、甘くない商品の方が多いのです。「trocken(読み方:トロッケン/意味:辛口)」と「halb trocken(読み方:ハルプトロッケン/意味:辛口)」の生産量の合計が65%に達しています。

ドイツ人は、食事のときには特にワインを好んで飲みます。料理には甘いワインよりも辛口が口に合うため、トロッケンかハルプトロッケンをオーダーすることが多いですね。メニューにもトロッケンのワインが目立ちます。
ドイツにいらしたら、ぜひ「リースリング」や「シュペートブルグンダー」の辛口をぜひ楽しんでみてください。

Emma
Emma
ちなみに私は「Wuerzburg(ヴュルツブルグ)」が産地の「Silvaner(シルヴァーナー)」のトロッケンがおすすめ。かの有名な詩人のゲーテも、ヴュルツブルグ以外のワインを飲まないと宣言したほど、この土地のワインを好んで飲んだと言われています。

ドイツ語

ドイツ語

ドイツ語の総話者数は、1億2,000万人。公用語としてドイツ語を使っている国は、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、スイス、ベルギーの6カ国。

Emma
Emma
公用語ではありませんが、ドイツ語を使う国や地域は、イタリアの南チロルをはじめ、アルザス地域、ロレーヌ地域などがあります。

ドイツ語の特徴

発音に例外が少なく、正しく学習すれば読むことができるようになるのが、ドイツ語の大きな特徴
英語と同じくゲルマン系の言語であり、言語学的には英語に近いといえる一方、1格、2格、3格、4格という「格」に応じて変化し、名詞が男性名詞・女性名詞・中性名詞という3つの「性」に分けられている点は、覚えるのが大変でもあります

ドイツ語を学ぶコツ

覚えるときは、動詞の変化(一人称、二人称、三人称)をしっかりと覚えることがコツ。また、名詞の定款詞をカテゴリー別に大枠で覚えてから、個々を覚えると比較的覚えやすいです

ドイツ語を習得した時の利点

まずひとつは、ドイツ、オーストリア、スイスを中心としたドイツ語圏の人々とコミュニケーションができるようになります。
ふたつめは、大陸ヨーロッパの多くの国々で通じることから、旅行やコミュニケーションの幅が広がるというものがあります。

Emma
Emma
特に、中・東欧や北欧では、英語よりドイツ語が使える人が多いのが特徴ですね。

ちなみにインターネット上の言語は、英語についでドイツ語が多く、ウィキペィアでも英語版に次ぐ記事数があります。
欧州随一の経済大国ドイツはEU経済の牽引役。デュッセルドルフには相当数の日本企業が進出し、欧州展開の核となっているため、ドイツ語の習得により、ビジネス面でも仕事における活躍の幅は広げられるチャンスがあります

日本人のドイツ語との関わり方・歴史

日本は哲学や法律、医学を主にドイツから学んだこともあることから、歴史的にもドイツ語と深い関わりがあります

Baum
Baum
欧州系の言語では、多くの日本人が高校や大学の第二外国語として学んできた言語でもありますね。

かつて医者の多くは、カルテをドイツ語で書いていました。(そもそも「カルテ」という言葉は、ドイツ語の「Karte(カルテ)」から生まれました。)
最近は必ずしもドイツ語で書くことはなくなったようですが、ベテランの先生は今もドイツ語でカルテを書いているようです。

Emma
Emma
お隣の国オランダやベルギーのみなさんもドイツ語ができるので、私もお会いしたときは、ドイツ語で会話をしています。また、ドイツが経済大国ということもあり、ヨーロッパでは第二外国語でドイツ語を習得する人が圧倒的に多いと感じます。ヨーロッパに住むなら、ドイツ語の習得をしておくと本当に便利ですよ。

隣接国

ドイツ連邦共和国
の面積は、およそ35万7,000キロ平方メートル。これは、日本より少し小さいですが、ほぼ同じくらいの面積になります。
人口はおよそ8,352万人。日本はおよそ1億2625万人なので、人口は大きな差がありますね。(どちらも2019年調べ)

Baum
Baum
そういえば、中学生のとき、社会科の授業で日本とドイツは面積が同じくらいと習ったなあ!

ドイツは隣接する国が多いことも特徴。スイス、フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ、デンマーク、ポーランド、チェコ、オーストリアと、なんと9カ国もの国と隣接しています。

Emma
Emma
ヨーロッパの真ん中に立地する国なんですね。

例えばデュッセルドルフに在住する私の場合、オランダまで車で30分ベルギーのブリュッセルまで車で2時間パリだって5時間で到着することができます。ドイツに在住している人にとって、隣の国というのは本当に近い存在なのです。
車の場合にはアウトバーンで隣の国まで一走りで行けますし、ドイツは鉄道やバスの旅もとても魅力的です。

Emma
Emma
車で他国へ気軽に移動できるため、ドイツの車は、ヨーロッパのあちこちで見かけますね!

「Deutsche Bahn(ドイチェ バーン)」(通称:DB)というドイツの鉄道に乗れば、あらゆる都市へ向かうことができます。ドイツの比較的大きな都市の中央駅に足を運べば、パリ行き、ウィーン行き、アムステルダム行きなどの列車もあり、ビジネスや観光などであらゆる乗客が乗り降りしている光景を日常的に見ることができます。

ドイツ人は、車やキャンピングカーでヨーロッパ中を旅します。島国の日本では経験できない地続きならではの旅、ぜひドイツを滞在した際は体験してみてください。

ドイツの鉄道の旅はドイチェバーンのサイトからチケットを購入することができます。

チケット購入:https://www.bahn.de/p/view/index.shtml(ドイツ語)
割引チケットの情報:https://www.bahn.de/p/view/angebot/sparpreis/spartickets.shtml(ドイツ語)

貿易(自動車産業)

貿易(自動車産業)
世界の産業輸出額
中国 2,263,372
アメリカ合衆国 1,546,273
ドイツ 1,448,168
日本 698,131
オランダ 651,628
韓国 573,694

世界の産業輸入額
アメリカ合衆国 2,408,476
中国 1,843,792
ドイツ 1,165,845
日本 671,921
イギリス 644,061
フランス 624,016

ドイツは、EUの中では最大の工業国。日独ともに貿易大国といえますが、貿易額ではドイツが日本よりも上回っています。

Emma
Emma
2008年までは輸出額が世界一でしたが、2009年以降は中国に差をつけられる結果になっています。
貿易(自動車産業)

ドイツと日本の貿易

日本からドイツへの輸出
品目 (百万円) (%)
機械類 1,123,628 48.7
自動車 255,186 11.1
科学光学機器 104,470 4.5
遊戯用具 78,154 3.5
有機化合物 53,639 2.3
プラスチック 53,261 2.3
自動車部品 33,723 1.5
合計 2,305,587 100

ドイツから日本への輸入
品目 (百万円) (%)
機械類 751,485 26.2
自動車 696,744 24.3
医薬品 472,480 16.5
有機化合物 138,112 4.8
科学光学機器 132,272 4.6
自動車部品 81,081 2.8
金属製品 51,640 1.8
合計 2,869,299 100

日独ともに車産業が盛んですが、輸出額ではドイツが日本に車を輸出する額が上回っています

ドイツの自動車メーカーの特徴

ドイツと日本の貿易

ポルシェ、フォルクスワーゲン、BMV、ダイムラーなど、世界的に有名なものが多いです。日本が輸入している自動車の50%近くがドイツからの輸入になります。

ドイツが工業国であり、貿易大国であると同時に、基幹産業に車産業が欠かせないことはこれらの図をみてもよくわかります。

Emma
Emma
おもしろいことに、ドイツでは、日本に一度輸出した車の中古車を再度ドイツに再輸入すると、中古車市場で高く売れるという話を「Handler(読み方:ハンドラー/意味:取扱い人)」から聞きました。
日本人が車をていねいに扱うことを、ドイツ人のハンドラーはよく知っているのでしょう。また日本では、ドイツほどスピードを出すことがなく、車の劣化が少ないということも話していました。

クリスマスマーケット

クリスマスマーケット

ヨーロッパでは大事なイベントである「クリスマス」。クリスマスマーケットは、クリスマス前の4週間ほどの準備期間に開催されるイベントのことをいいます。

11月末~12月のクリスマスまで開催される「クリスマスマーケット」は、ドイツのフランクフルトが発祥といわれています。当時、1393年に行われたフランクフルト・アム・マインのクリスマスマーケットは、厳しい冬が来る前に日用品を売買する最期の機会として開催されていた、市場マルクトのような存在でした。

Emma
Emma
現在のように華やかなものになったのは、19世紀に入ってからといわれています。

ドイツ国内では2,500以上のクリスマスマーケットが各地で開催。アドヴェント(クリスマス前4週間)の時期を楽しく過ごすためのイベントとして、毎年何百万もの人々が世界中からやってきます
伝統的なお菓子「Lebkuchen(レープクーヘン)」や、甘さと酸味がある暖かいホットワインの「Gluehwein(グリューワイン)」、甘い匂いがマーケット中に広がっている焼き栗と焼きアーモンドなど、クリスマスマーケットには欠かせない人気商品が各店舗を彩っています。

Emma
Emma
ドイツ語ではクリスマスマーケットのことを「Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツ・マルクト)」といいます。

人気のクリスマスマーケットの都市は、ニュールンベルク。毎年200万人もの人が集まるといわれています。他にはドレスデン、シュトゥットガルト、フランクフルト、ミュンヘン、ケルン、アーヘンなどが有名です。

気をつけなければならないのが開催時期一部を除いて12月24日にはすでにクリスマスマーケットが終わっていることが多いです。毎年、クリスマス前夜や当日にはすでにクリスマスマーケットが終わっていてがっかりしたという話を聞きますので、日本から観光で訪れる場合は注意してくださいね。