カルチャー

日本と全然違う!ドイツの学校習慣

今回は、30年前から現在まで残っている、ドイツの学校習慣を3つご紹介します。

Emma
Emma
厳密にはドイツの学校の仕組みそのものが日本と異なるのですが、今回は日本でいう小学校、中学校を指します。

ドイツでは教室の暑さが30度を超えたら授業がなくなる!

ドイツには30年以上前から、30度を超えると授業が休みになる「Hitzefrei(ヒッツェフライ)」という習慣があり、今でも残っています。

Emma
Emma
今は温暖化に伴って気温が年々上昇しているため、新たなルールのための議論が飛び交っているようです。だいたいの学校の基準は30度くらいだそうですが、27度くらいで認める学校もあるそうです。

明確な基準としては、「25度以下の場合には、ヒッツェフライとは認められないという最低基準」が示されていました。

制度の運用方法は、まず、生徒たちが暑いと感じ、みんなで「Hitzefrei!」と叫びます。すると先生が温度計でその時点での気温を計測し、27度以上になると認められるという流れですが、だいたいは30度を超えていたら、授業がその場で終わりになります

Emma
Emma
日本のようにドイツもクーラーが完備されている学校が増えてくると、この制度そのものがなくなってしまうかもしれませんね・・・
Baum
Baum
えっ!ドイツの学校にはクーラーがないの?
Emma
Emma
実は、ドイツは学校だけでなく、一般家庭にもエアコンがない家が多いのです。

日本人からすると信じられませんよね!
そもそもドイツは日本とは気候が異なり、今までは夏場でも、気温が上がっても25度から30度くらいでした。
湿気がなく、建物の壁が厚いため、中は-5度から-10度といわれるほど涼しいこともあり、クーラーは必要がありませんでした。

もともとの気候の関係から、学校へのクーラー導入はしばらくは期待できなさそうですが、ここ最近は39度や40度まで上がる日もあるため、クーラーの必要性について考える必要があるかもしれません

教室にクーラーが設置されるより、授業がお休みになるほうが子どもたちにとっては嬉しいかもしれませんね。私が子供時代だった30年前も何度か「ヒッツェフライ」によって、学校の授業がなくなったとがあります。
授業がなくなったときは何をしていたかというと、屋外プールに行ったり、思いっきり外で遊んだりと、遊んでばかりいましたね。

夏休みなどの長期休暇中は、宿題がない!


ドイツでは、春休み、夏休み、秋休み、冬休み、と学校が長期休暇のとき、子どもたちには一切宿題が出されません。これも日本と全く異なる習慣です。

一度、どうして宿題を出さないのか?と先生に聞いたことがあります。
先生からは、「夏休みは、家族と過ごす大事な時間。勉強するより家族みんなで語り合ったり、普段できない時間の過ごし方をして家族を大切にするという気持ちを養うことのほうが大事。」と回答をいただきました。

それ以外にも、自由な時間をどう過ごすかを考えて行動することの大切さや、家族だけでなく友達との交流や、学校以外でさまざまな社会を経験することの大切さなど、学校以外でも人とのつながりを持つことの大切さを語ってくれた先生もいました。

Baum
Baum
夏休み中に勉強をしないと、学力が落ちてしまうんじゃないの?
Emma
Emma
大丈夫。ドイツでは、教育の目的が日本とは大きく異なります。

教育は本来、子どもが大人になって幸せに生きて行くための準備期間。そのような考えから、ドイツの教育現場では民主主義を学びますし、人との関わりあい方も学びます。

授業中に意見をいうことが成績の半分を占めるほど、口に出して意見を言うことが重んじられています。

教育の目的が異なれば、学ぶことも異なります。
中学受験、高校受験、大学受験制度がある日本と、全く受験という制度がないドイツの教育制度では、子どもがおかれる環境は全く異なります

大人になって社会に出ると、答えのない課題を解決することばかり。人との関わりあいなくして社会生活を送ることは難しいと、強く感じるようになります。

それならば、宿題をするよりも、長期休暇のときには自分で自分の時間の使い方を模索してみたり、家族や友達とよく話をしてみたり、あるいは学校以外の社会を経験してみたりすることも大事なことなのかもしれません。

日本はどうしても宿題が多く、受験もあるので、机に向かって勉強をする時間がとても長いですよね。
大人になる準備をするのに、必ずしも宿題が必要なのかどうか、受験が必要なのかどうか、ドイツの学校習慣と比較しながら考えてみるのもいいかもしれません。

Emma
Emma
ドイツの教育制度は、日本との比較においては、北欧の教育に近いものがあります。

学校の休み時間に、サンドイッチやお菓子などを自由に食べられる!

ドイツの学校に通っている生徒は、学校に行くときにドリンクやサンドイッチ、そして軽いおやつなどを持参します

やすみ時間になると、持ってきた軽食を食べたり飲んだりして過ごすのが当たり前なのです。私が子どもの頃からその習慣がありました。

習慣になっているので、どちらが良い悪いという話ではないのですが、子どもとしては、毎日食べるものを学校に持っていき、休憩時間におしゃべりしながら食べたりすることは、授業の間のリフレッシュタイムになってとても楽しいですよね。私もやすみ時間は楽しく過ごした記憶があります。

ドイツの文化では、おやつやサンドイッチを持っている子が、食べるものを持ってこない子に、おすそ分けすることがしょっちゅうあります

人と交換したり、おすそわけしたりなどすることで、ちょっとした社交場ができてました。おやつやサンドイッチを持参してこない子どもも、自分は持っていないから・・・と卑屈になることもなく、素直に、持っている子どもに「分けて」と声をかけて、分けてもらうこともよくありました。

Emma
Emma
このような交流自体も、学びの場だったのかなと今では思います。

ドイツの生徒に人気のおやつ

そこで今日は、ドイツの生徒がお休み時間に食べる大人気のおやつをご紹介!
たくさんあるのですが、今日は大人気の三つをご紹介します。

1. Ungerisch(ウンガーリッシュ)

ドイツではロングセラーのポテトチップスで、大人も子どもも大好き。日本のポテチより薄く、また味が少し濃いめなのが特徴です。

日本ではあまり見かけない「パプリカ味」が定番。ビールとの相性もよく、大人にも大人気です。最近は「Curry Wurst(カリーヴルスト)味」が人気で、流行っています。

人気のおかしなので、小さなサイズでも、学校でだれかひとりが持ってくると他の子どもたちが集まってきて、あっという間になくなってしまいます。

2. Milchschnitte(ミルヒシュニッテ)

ドイツ独特の、定番お菓子です。しっとりとしたチョコレート味のスポンジに、クリームが挟まっているサンドイッチのようなお菓子

子どもはみんな大好きで、大人も「このおやつなら食べてもよい」と、大人公認のおやつでした。

Emma
Emma
久しぶりに食べたくなりました!

3. Milka(ミルカ)

最後は私にとって思い出深いおやつのご紹介です。
このチョコレートは日本にも輸入されているので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は一度、通常の8倍ぐらいはある巨大サイズのミルカを学校に持っていったことがあります。
机の上で、ミルカの紙をびりびり破いて広げたとたんに、教室のみんながよってたかって私の机にあったミルカに飛びつき、すごい勢いで食べた記憶があります。

日本の場合、チョコレートを学校に持っていくのは学校規則で禁止されていると思いますが、ドイツは自由。
チョコレートを持っていない生徒に、大きなかけらを持っている生徒が分けるなど、みんなで分け合って食べたりすることで、自然と周りに気を配ることや、ひとりじめを良しとしない考えや行動を育むきっかけになっていたのではないでしょうか。

まとめ

ドイツの学校習慣は、今思えば、誰かを思いやる優しさや、社会性を学ぶきっかけになっていたような気がします。

たとえば軽食やおやつの持ち込みに関しては、日本の場合、家庭の事情などで人によって持ってこれない生徒がいるからだめ!といった発想になりそうですが、ドイツでは持っていない生徒がいたら分けてあげたらいいじゃない、という発想になります。

このような考え方の違いに関しても、良い悪いというお話ではなく、日本の常識やルールが、必ずしも世界のルールや常識ではないこと、いろいろな価値観が世の中にはあるのだと、みなさんにも知っていただけたらと思います。

今回ご紹介した内容は、動画でもご紹介していますのでぜひご覧ください!
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